有名ラーメンチェーン『もっこすラーメン』について、食品から大腸菌の陽性判定が出たのに隠蔽したり、経営者が脱税横領したり、外国人を不法就労させたりと衛生環境も労働環境もとにかくヤバいと注目!

ラーメン
神戸東労働基準監督署は23日、労働基準法違反の疑いで、ラーメンチェーン店「神戸の中華そば もっこす」を運営する「もっこすフーズ」(神戸市灘区)と、同社の40代男性社長を書類送検した。

 書類送検容疑は2022年5~10月、神戸市灘区の店舗で、従業員3人に対し、労使協定(三六協定)の上限を超える時間外労働をさせた疑い。同労基署は男性社長の認否を明らかにしていない。

 同労基署によると、三六協定では1カ月の時間外労働の上限を45時間と定めていたが、100時間以上になった従業員もいたという。同労基署が是正勧告をしていたが、改善が見られなかったとしている。

 同社を巡っては、長時間勤務が原因で適応障害を発症したとして、従業員の男性(29)が今年7月、同社に約2100万円の損害賠償などを求めて神戸地裁に提訴していた。
関係者によると、元社長はもっこす食品が直営する「工場店」(神戸市灘区)で、日々の売上額と、釣り銭を含む店舗の残金などを日報に手書きしていた。昨年、実際より少なく記入され続けていたとみられることが内部の指摘で発覚したという。

 例えば、販売したラーメンの杯数を書く「売麺」欄に、別の従業員が書き込んでいた100杯台の数字を40杯少ない60杯台に書き換え、その分、売上額も3万円を差し引いて書き直していたとみられる跡が見つかったといい、差額分の現金も行方不明になっていたという。

 関係者の話では、昨年になって「繁忙の割に売り上げが少ない」と疑問視する声が社内から上がり始めた。会社側は本人に聞き取りをした他、工場の製麺記録とも照合するなどして事実関係を調べたとされる。

 折しも、新型コロナウイルス禍が外食産業を直撃し、従業員のボーナスも削減されていた。店舗運営会社「もっこすフーズ」の労働組合は昨年12月27日付で、過去2年間未払いだった残業代を請求するとした内容の申立書を会社側に提出。その中で、もっこす食品元社長の不適切経理も「従業員の半数以上が知っている」として早急な事実の社内公表と解任を強く求めた。組合側は同日、ストライキを起こして石屋川店(灘区)を1日休業。その後、1月になって元社長は解任された。

 関係者によると、日報に記載された売り上げや残金と、実際額との差額は日報が残る18年8月から21年7月の間だけで計約2千万円に上る。会社は税務署に売り上げの修正申告を行った。

 もっこす食品は取材に「経理上のミスで意図的なものではないと考えている。脱税もしていない」と答えた。元社長の解任後、もっこす食品の社長を兼務するもっこすフーズの社長は「元社長は解任後も会社に在籍しているが、取材に答えられる状況ではない」としている。

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