「出前館」配達員アカウント、外国人1400人に名義貸しか 日本人ら男女7人を詐欺容疑で逮捕

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フードデリバリーサービス「出前館」の配達員アカウントが不正に取得された事件を巡り、就労資格のない外国人約1400人が他人名義で配達員として登録していたことが25日、警視庁への取材で分かった。同庁は名義貸しが組織的に繰り返されていたとみて実態解明を進める。

同庁は同日、就労が制限されているベトナム人の男に対し、日本人の男名義でアカウントを取得させたとして、コンサルタント会社代表の山崎光太郎被告(51)=別の詐欺罪で起訴=ら男女7人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

同庁によると山崎容疑者らが他人名義でアカウントを取得させた外国人は計約1400人に上る。内訳はウズベキスタン人が約1000人で最も多く、ベトナム人が約300人で続いた。このほかにロシアやパキスタン、ミャンマー、インドの国籍の人もいた。

山崎容疑者らのグループは外国人に名義を貸す日本人と、配達員を希望する外国人をSNSを通じて募集していた。今回逮捕された7人の中には、不正取得したベトナム人や名義を貸した日本人も含まれる。

外国人が配達で得た報酬の一部が山崎容疑者に渡っていた。同容疑者は2022年以降に約5400万円を得ていたとみられる。

出前館を巡る大規模な名義貸しが発覚したきっかけは交通事故だった。23年9月、ペダル付き原動機付き自転車「モペット」で配達していたウズベク人による人身事故が発生。警視庁の捜査で登録の名義が日本人だったことが判明した。

出前館は不正の発覚を受け、配達員の稼働時に顔認証で本人確認する仕組みを導入した。

同社は25日、「不当なアカウントの貸し出しについての法的対応を含め、断固として許容しない強い姿勢と対応で臨んでいる。不正行為が無くなるよう注意喚起などを行うとともに、継続して不正対策を講じる」とのコメントを出した。

出前館はなんで外国人犯罪者が配達してるの知ってるのに放置していたの?

とても鋭い疑問ですね。それについては以下のような背景や事情が考えられます。

■ なぜ「出前館」が外国人の不正登録を把握しつつ放置していたのか?
① 形式上は「知らなかった」で済ませられる構造
配達員の登録は「業務委託」方式(雇用ではない)で行われており、名義貸しで本人確認をパスされた場合、「運営側が気づかないふりをできる」状態。

つまり「登録書類に不備がない限り拒否できない」という立場をとることで、責任回避できる体制になっていた。

②人材不足
出前館は特にピーク時(雨の日・土日)など、配達員不足が深刻。

不正登録でも「きちんと配達してくれればOK」と、目をつむる空気があった可能性。

現場では「登録の審査がザルだった」との証言も。

③ 責任の所在が分散している
実際の本人確認などは外部業者(登録センターなど)に委託していることもあり、出前館本社が「詳細までは知らなかった」と言い逃れできる仕組みになっていた。

④ 運営が気付いた時にはすでに拡大していた
ウズベキスタン人グループやブローカーの存在が把握され始めたのは最近で、数百名単位で登録されていたため、もはやコントロール不能だったという見方もあります。

⑤終わり
出前館自身も捜査対象となっている可能性があり、今後企業側の責任も問われる可能性があります。

一部報道では「内部告発」も出ているという情報も。

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